一昔前の災害用非常食は、缶入りの乾パンと水、避難所で炊出しに使う50食アルファ化米などが一般的でした。今では、いろいろな味の個食タイプのアルファ化米、デニッシュパンやクリームを挟んだビスケットの缶、シチューや煮魚などのレトルトパックなど、バラエティに富んだ非常食がスーパーやホームセンターで買えるようになりました。でもまだまだ価格はお高め。賞味期限が長いため、しまい込んだまま、気づいたときには賞味期限が切れていた!なんてことも起きがちです。
先ごろイベント会場で実施した防災備蓄アンケートでは、備蓄していない理由として、1.置いておくスペースがない 2.きっかけがない 3.お金がかかる 4.賞味期限チェックを忘れそう、などが挙げられていました。
でも、備蓄していない人も、家にある食品を問う質問には、レトルト、インスタント食品、缶詰などに〇を付けています。防災用非常食は特別な専用の食品だと思っておられる方が、まだまだおられるようなのです。
「モシモの時に役立つイツモの保存食」という考え方に立てば、特別なスペースも必要なく、毎日使う保存食を、使ったら買い足すローリングストックしていれば、賞味期限を切らすことなく、いざという時も食べ慣れた食品が手元にある安心を手に入れることができます。「いざというときこんな保存食が役に立ちますよリスト」をアップしましたので、参考にしていただければ幸いです。
ローリングストックを始めるにあたっては、まず食品庫に入っている食品をすべて出して棚を掃除し、賞味期限が長いものから奥にしまいましょう。使うときは手前から。使ったら買ってきて奥にしまう、倉庫管理の手法「先入れ・先出し(先に買った古いものから使う)」で管理しましょう。
おうち防災 「モシモのときに役立つ保存食」リスト

